Lan Oshiro Blog

大城蘭は現在、育児中につき活動は殆どお休みさせていただいております。 そんな中、このブログをご覧いただき誠に有難うございます。 このお休みの間に、今まで応援してくれた皆さんやお世話になった方々の事を思い浮かべながら これまでのアルバムの収録楽曲の思いやエピソードについて掲載していきたいと思います。 時々、歌う機会を頂いております。 2020年もどうぞよろしくお願い致します。

songs

笛を吹く少年 

いつも壁に飾られた 一枚の絵がある
彼はひとり 微笑んで ぼんやり眺める。。



父は私が幼い頃 画廊をしていました。
そこに居た父はとても誇らしげな印象。
当時小さな私の記憶にもしっかりとその姿は残っています。

父のギャラリーに行ける日は楽しみで
前日から何時間もお気に入りのお洋服をコーディネートしていたりして。

そこの事務所にあったポスターの絵
それがマネの笛吹く少年でした。鮮明に覚えている。


ある時、母に言ったそうです。
「この少年は〇◯◯に似ているね〜」 父が亡くなった後に聞いた後日談です。


離れて暮らす父でしたが 
そうか。たまに壁に目をやって 離れて住む家族を思い出してくれていたのかな。。。?

彼は何を思い何を感じて生きていたのか
なにもわからないけれど 記憶を集めて
パズルをつないでいく。。。

デビューアルバム「LAN」に収められているオリジナル曲の2曲は
そんな思いから出来た曲です。

初めてのCDの製作のとき、とても緊張していました。
製作に関わるスタッフは
なんでもない私の記憶に耳を傾けてくれて何時間も話しました。聴いてくれました。
こんなに自分のことを話したのは後にも先にもこの時だけです。

泣いて笑って怒って真剣に向き合ってくださって スタジオに籠もった1か月。
このパズルを作品に押し上げてくださいました。みんなのプロフェショナルな力のおかげ。
 
なんて幸せものだったんだろう、振り返ってみても感謝しかありません。
このプレゼントを若かりし私は本当の意味で感謝しきれていなかったんだなって思います。
沢山の変化に戸惑い自分を守るばかりで


歌手活動を少しスローダウンしている今
遅すぎるけど ずーーっと思っていることだから ここに記します。

伝えきれてないことばかりだけれど 沢山思い出して
沢山感謝して皆さんへの返しきれていないありがとうの気持ちを
歌と体に響かせています。

今ある すべては「LAN」のおかげです。

ありがとう ありがとう

笛を吹く少年 




同じカテゴリー(songs)の記事
Sails
Sails(2019-11-06 14:46)

 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。
プロフィール
おおしろらん
おおしろらん
沖縄県出身、米国人の父を持つ母と沖繩出身の父との間に生まれる。
音楽好きな両親、親戚に囲まれて、幼い頃から沖縄民謡やファド、ジャズなど両親の影響で様々な音楽を聴いて育ち、10台後半でドラム演奏や歌を始め、次第に音楽の道へ進む。
2008年、葉加瀬太郎主宰レーベル ハッツアンリミテッドよりアルバム「LAN」でデビュー。
同年、活躍が社会・文化などの各業界に多大な影響を与え、今後の活躍が期待されるクリエーターやアーティストに贈られる「第5回ベストデビュタント賞音楽部門」を受賞。
2009年に独立し、自主レーベル「GreatCastleMusic」を設立。2010年、故郷・沖繩に捧げる2ndアルバム、シリーズ第1弾「なちゅらん物語〜dedicated to Okiniawa〜」をリリース。世界中で愛され歌い継がれる名曲をウチナー言葉で歌う独自の表現が注目される。2011年、3rdアルバム、シリーズ第2弾「なちゅらん物語”If dreams come true"」をリリース。2015年、数々の名著で知られる天外伺朗が全て作詞作曲したアルバム「坊やに紡ぐ物語」を発表。「故郷、沖繩から世界へ」をコンセプトに沖繩の郷愁溢れる世界観を歌い伝え続けている。
現在は子育ての傍ら沖繩を拠点とし、カフェやリゾートホテル、イベント、福祉施設などでの活動を展開している。 profile photo by Tom Inagawa
てぃーだイチオシ
< 2024年05月 >
S M T W T F S
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
カテゴリー
QRコード
QRCODE
アクセスカウンタ
読者登録
メールアドレスを入力して登録する事で、このブログの新着エントリーをメールでお届けいたします。解除は→こちら
現在の読者数 37人